将来の目指す姿
当社は、こうした理念を実現するため、主に以下の施策に取り組んでまいります。
2024年4月に改正次世代医療基盤法が施行されたことにより、医療情報の利活用は、新たなステージに移行します。
<次世代医療基盤法の改正の概要>
- 仮名加工医療情報の新設
薬事承認におけるPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)による調査等に限定して、再識別が可能となります。利活用者側も国から認定を受ける必要があります。 - 公的データベースとの連結
利活用者に対し、NDB(National Database:レセプト情報・特定健診等情報データベース)や介護DB等の公的データベースと連結解析できる状態での提供が可能になります。
当社は、これらの新たな施策に適応し、医療の発展に貢献できるよう、以下の準備を進めています。
- 認定仮名加工医療情報作成事業者の認定取得
- 公的データベースとの連結に向けたシステム改修
<今後受領を目指すデータ>
- カルテ
- SS-MIX2拡張ストレージ(各種レポート、診療録、他院サマリ、看護記録、手術記録ほか)
- 医療DXに基づく標準化データ(HL7 FHIR)
(3文書:診療情報提供書、退院サマリ、健診結果報告書)
(6情報:傷病名、アレルギー、感染症、薬剤禁忌、検査、処方)
- 医療画像
- 医療画像データ(DICOM等)
- 介護情報
- 要介護認定
- アセスメントシート
- 主治医の意見書
- アクセスケアレポート
当社は、より質の高い医療が皆様に提供される未来を目指し、保有データの拡大に努めるとともに、新たな種別の医療情報の受領に取り組みます。これら新しい種別の医療情報の受領は、制度的にも技術的にも容易なものではありませんが、未来の医療を見据えた場合、必ず必要となるものです。
医療の発展に貢献するためにも、これらの医療情報を早期に受領し、適切に利活用者に届けられるよう、精進してまいります。