データマネジメント部
“データの意味をつかさどる”精鋭部隊
医療データの価値を最大化しながら、個人情報の混入を防ぐべく、データの中身を観察し整理する役割を担っています。
部長
後藤 慎太朗
薬剤師として薬局勤務ののち、調剤薬局向けWEBサービス運営会社のデータ分析などを経て、2022年にICI株式会社に入社。
小学生時代にBASICに触れて以来、ITが身近にある環境で過ごし、医療×ITの世界でハイブリッドな経験を積む。
ICIが取り扱う100万人超の多種多様な医療ビッグデータには、そのままでは活用が難しいデータがたくさん含まれています。そのためデータマネジメント部では最も重要な業務として、不正確・無関係なデータを特定し、医療データに対して正確な意味を付与していくこと(標準化・クレンジング)を行っています。
データマネジメント部は、医療のバックグラウンドとビッグデータを扱う技術の両方を備えたハイブリッドチームです。
医療用語や個人情報が入り混じる大規模データを効率よく処理するためには、チームとして医療とITの掛け算の能力が必要になります。得意分野は一人ひとり異なりますが、より安全でより利便性の高いデータを提供するというゴールに向かって日々協力して業務を行っています。
ICIではかつて、個人情報が混入していないかを見つけるために根気よくすべてのデータに対して目を通すという手段を取っていた時期がありました。多大な工数が必要な作業を効率化すべく、SQLやPythonなどのプログラミング言語を駆使して少しずつ業務改善を続けてきました。
今後はニューラルネットワークをベースにした自然言語処理などのAI技術を用いてさらなる効率化を図っていきたいと考えています。さらに将来的にはそうした技術を用い、データクレンジングやデータの構造化といった付加価値の創造に力を入れていく予定です。
私たちは医療ビッグデータの世界において、データをつくる縁の下の力持ちであることを期待されています。ともするとビジネス課題や社会課題をデータ分析で解決するという利活用の分野からは遠く感じられるかもしれません。
しかし私たちの仕事の先には必ずそれらの課題を解決しようとする人たちがいて、同じ理想を目指しています。いつか誰かの命を救うはずだという意識を持ち、執念深く品質を追求していきたいです。
ビッグデータを扱うという点では、使用する技術や直面する壁が利活用者と我々とで共通していることも多々あり、それは未知の領域であることが多いものです。そうした唯一の正解やゴールが見えない問題に対し、ときに楽しみながら前向きに取り組むことができるひとが向いていると考えられます。
答えが分からない中でもチームで円滑に業務を遂行するために、事実に基づき客観的・定量的に物事を判断していくマインドをメンバーには期待しています。